スロットの歴史② 規制との格闘
スロットは出玉を抑制する規制が何度も行われ、規制が行われる度に抜け道を探して爆裂機種をその都度、登場させてきた歴史があります。
規制との格闘を続けているスロットの歴史をまとめました。
これまで行われたスロットの規制
スロットは1964年に登場したオリンピア機から始まり、0~6号機の大きく分けて8種類のタイプに分類されています。
新しいタイプが登場する度に以下の規制が行われてきました。
各タイプの詳細を知りたい方はコチラのページをご覧ください。
新しいタイプが登場する度に強化された規制と、規制の盲点をついて大量出玉を期待できるスロットが生存し続けてきた格闘の歴史について紹介します。
0号機
オリンピア機に比べた規制はありません。
ウエイトがなくて、スピーディーなゲームが可能でした。
1号機
1号機から全国統一基準の認可が必要になり、幅広いルールが登場します。
1号機は不正改造が禁止された影響から、2号機以降で本格的な規制強化が進んでいきます。
2号機
1分間に400円の出玉消費を抑えることを目的に1回転あたり4秒のウエイトが導入されます。
また、大当たりの純増枚数に340~350枚の上限が設定されました。
3号機
2号機では大当たり(7揃い)ではなくフルーツに集中して出玉が伸びる特化ゾーンが問題視されたことから、フルーツ集中が禁止になりボーナスを引かないとメダルを増やせなくなりました。
集中役のパンク確率を1/300以上に引き上げて爆発力をダウンし、出玉性能は大きく落ちます。
しかし、3号機の人気低迷の影響から不正改造の裏モノ台が全国に普及する状況が社会問題になっていました。
4号機
投資スピードを抑制する目的でリプレイが導入。さらにJACが従来の6回から8回に増えるなど一部で規制の緩和が行われて、パチスロ産業の黄金期が到来します。
BIGの払出枚数が純増方式から期待値方式に変わり、リプレイハズシで純増を増やすなど新たなゲーム性が加わるなどしてパチスロ人気が再び高まりました。
4号機からCT機・大量獲得機・AT/ART機・シフト持ち越し機能・ストック機が認められ、パチスロ機種が多様化しています。
5号機
5号機は以下の規制が行われています。
- 大量獲得の禁止(吉宗の711枚などがNGに)
- リプレイハズシの要素が撤廃
- ストック機の禁止
- フリーズ禁止(後に解禁)
4号機の禁止によって初代北斗の拳・吉宗など歴史的大ヒット機種が多数撤去されて、スロット業界は大きく衰退します。
その後は規制の盲点をついた高純増ART機が人気を集めます。
その結果、アナザーゴッド・ハーデスやミリオンゴッド・神々の凱旋など、1回のボーナスは少ないけどセット数を稼ぐことで一撃万枚を可能にする機種が人気を集めていきました。
6号機
6号機最大の規制は、ナビ有利区間(ART)のリミッターが最大1,500回転もしくは2,400枚に制限されています。
最新機種の多くは一定の枚数を超えると上限の2,400枚の獲得を保証する完走システムを搭載していますが、一撃で万枚を出すことは実質不可能になりました。
ATや天井の復活などがありますが、2,400枚の完走を短時間で連チャンさせることは極めて困難で、ギャンブル性は大きく抑えられました。
それでも、発生頻度は低いものの1日打てば万枚を出すこともあり、人気機種はバトルで3回勝利しないと本格的なARTには入らないシステムを加えるなどの工夫をしています。
2020年11月には5号機が完全撤去される見込みで、バジリスク絆が6号機仕様の新台が出るなど、人気機種の入れ替わりがすでに始まっています。
今後は、ハーデス・凱旋に代わるゴッドシリーズがどのようなシステムで規制と格闘するのかに注目です。